みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

仁川ペンタポートロックフェスティバル 2023

エルレストロークスが出る、チャンギハもThe Black SkirtsもRAD MUSEUMも、おまけになんと250もいる、ということでフジロックサマソニもやめて今年は仁川へ。3日間のうち金曜日と土曜日に参加。

インターネットを探してみても最近の情報があまりなく、サマソニみたいな都市型フェスの軽装で行くべきか、フジロックみたくガチンコ登山スタイルで行くべきか、迷いに迷って真ん中ぐらいの装備で行ったけどちょっと規模の大きい泉大津(シートエリアあり)って感じ。

メインのステージはふたつだけで、距離も近いので移動もすぐ。人もそんなに多くなくて、最後のアクトが終わった5分後には会場から出て15分後には地下鉄に乗れちゃってる、みたいな感じ。バスのほうはどうだったのか分からないけど、地下鉄は改札も全然混んでなくて快適だった。

フェス会場の最寄りは「松島月光祝祭公園(송도달빛축제공원)」駅。仁川空港からそのまま行くなら空港鉄道線の桂陽(ケヤン)駅から仁川1番線に乗り換え、ソウル市内からだと1番線の富平(プピョン)駅から仁川1番線に乗り換えっぽい*1。最寄り駅から会場までは歩いて10分しないくらいで、感覚的には海浜幕張駅から幕張メッセ行くときのあの感じ。海沿いの埋め立て地だからか雰囲気が似てる気がする。

 

よかったところ

・全体的に人が少ないので移動のストレスがない。

・女子トイレの数が多いしわりときれい。ステージの上手にトイレゾーンがあり、5個室+洗面所がセットになったコンテナが7か所、2日目からは9か所に増えていて並んだとしても3分くらいで入れる。(ただしトイレットペーパーは流せない仕様だったので夜にかけて大変なことになってる個室もあった)

・フェス会場出たところにコンビニが2つ、カフェ的なのが3店舗あるので便利。冷たいドリンク系が中で買えなくても外のカフェで似たやつは飲める。15時~17時は閉まってるが飲食店もある。

 

イマイチだったところ

・KB銀行がスポンサーについたせいで会場内での決済がKB関連(カードやアプリ)に限定され、韓国以外から来る人たちは中で何も買えないのでは?とハラハラする事態に。結局フード(アプリor現地にある機械を通して購入)は外国人専用ブースが設けられ、グッズとアルコール類はパスポートを見せればKB以外のカードでも決済できるようになっていたので事なきを得たが、スポンサーだからってそこまでやる?と逆に心象が悪くなるやつだった。

・ステージ名がスポンサー名のままで風情がない。(けどステージじゃないところで仁川空港のアトラクションがあったのは面白そうだった)

・人気のフードはアプリで当日分の予約がほぼ埋まってしまうので、買えるメニューが限られてしまう。来年どうなるんだろう。

・フェスに関する割と重要なお知らせが全部インスタの画像だけで公開される。せめて英語も用意してくれ。

・日傘/雨傘OKなので、そこそこ前の方で日傘さしながら見てる人がいる。雨降ったらやばそう。

 

その他

大漁旗みたいなのを振る文化がある。個人的に好きだったのは「愛」と「退社」。出てるアーティストのロゴや名前の旗を持ってる人ももちろんいる。

IDIOTAPEで旗振りまくる人たち

・帽子をかぶっている人が少なくてびっくりする。あと短パンにタイツみたいな日本のフェスにいっぱいいるスタイルがほぼいない。

・特に夜はいちゃいちゃしているカップルが多いので場所選びをミスると大変。

・持ち込み禁止のものが結構ある。自分たちは買ったばかりのお菓子、飲みかけの水を没収された(開封してある飲み物は駄目らしい)。隣で缶のコーラを没収されてる人もいた。会場内で果物やお菓子をつめたタッパーを持って来てる人を結構見たので、お菓子は包装されてるとだめ、とかだったのかもしれない。(事前にインスタで公開されるお知らせには目を頑張って目を通そう…)

 

決済問題はだいぶハラハラしたけど、ビール買うところは1回目パスポート見せたらあとはクレカだけで決済してくれるようになっていた。全体の方針が変わったのか、スタッフが途中から面倒になったのかもしれない。

1日目はgeorge→キムユナ→チャンギハ→ELLEGARDENエルレを見に来た人まるだし。紫雨林(ジャウリム)にいたキムユナさんのステージが圧巻だった。鬼束ちひろ的な殺気だった雰囲気を漂わせながら、とにかくめっちゃ歌がうまい。エルレはもう感覚がバグっていて分からない。

2日目はSURL→SNAKE CHICKEN SOUP→おとぼけビ~バ~→Silica Gel→RAD MUSEUM→The Black Skirts→IDIOTAPE→The Strokes→250と大忙しで足腰がおしまいに。とりあえず見とくか!ぐらいのテンションで見に行ったおとぼけビ~バ~が最高に格好良くて愛してしまった。日本でも絶対ライブ行きたい。セソニョンのライブ見るとソユンガチ恋になってしまうのだけどその感覚と似てる。念願のストロークス、聴き込んでるわりにメンバーの誰の名前も分からないんだけどボーカルの歌声、その絶妙なゆがみ方にここまで心奪われることってあるのかよ!と恍惚としながら聴いた。そんで最後の250はひたすら好き勝手に踊りまくる時間。すぐ近くにいたカップルがこれでもかってぐらい変な振り付けを編み出しては踊っていて、そばで見ていてそれがとても微笑ましくて楽しかった。

あと250の途中で出てきた人(불싸조(Bulssazo)のハン・サンチョル)が鳴らすギターがめちゃめちゃに格好良くて思わず最前近くまで走って見に行ってしまった。こんなはっきりと「格好良い」ことが分かることってあるんだ!?ってびっくりするぐらい格好良かった。

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おわり