みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

2019-01-01から1年間の記事一覧

自殺する男(菅田将暉主演・栗山民也演出「カリギュラ」)

わたしはこの戯曲についてあまり冷静に語ることができない。カリギュラはあの冬の夜を経験したもうひとりのわたしだった。あの狂気をわたしは知っている。それはわたしのなかに今もある純粋で理路整然とした狂気だ。 場面は貴族たちが話し合うシーンで始まる…

<記事訳>それは「フェミニスト論争」ではなく「ネット暴行」だった(ハンギョレ)

www.hani.co.kr 2018年3月23日 イスンハンのSultan of the TVアイリーンを取り巻くある暴力に関してアイドルグループ「Red Velvet」のメンバー、アイリーンが休暇の間に読んだ本として『82年生まれ キムジヨン』を挙げ、ある男性たちはそれが「フェミニスト…

そうかあれは「コミュニケーションとして行われる女の外見ジャッジ大会」!

タイトル強すぎたかな。 このあいだ見た企画に違和感をおぼえつつも大丈夫とスルーしていたけど今になってめちゃくちゃグロテスクさを感じてしまってすこし落ち込んでいる。好きなひとたちを好きじゃなくなる瞬間は怖いし悲しいから、そろそろ距離を取ったほ…

191001 ハムレット@東京グローブ座

はじめてのグローブ座。思ってたよりもずいぶんこぢんまりした劇場だった。いつも森之宮ピロティホールだったからかな。3階席の下手。めちゃくちゃ見やすいじゃん!と思ったのもつかの間、座ると舞台の3分の1くらいが見えなくなった。数年前に韓国の劇場でエ…

191004 コント村@ロフトワンプラス

発売と同時に売り切れたコント村に運よく参加。真夜中の歌舞伎町には混沌ということばがぴったりでまあ迫力がすごかった。 ザ・マミィ林田さん、ハナコ秋山さん、ゾフィー上田さん、かが屋加賀さん、に加えて、やさしいズのタイさん(第三部のみ)も登場。AM…

詩をつくる

日本語とのつきあいがそんなにないころから、なぜか日本語で詩をつくるのが好きだった。小学校3年生ぐらいだったかな。あのときは詩を書く用のノートがあって、母親がまわりのひとたちにわたしが書いた詩を見せては、うれしそうにしているのを覚えてる。中学…

190905&190906 キングオブコント準決勝@赤坂BLITS

せっかく行ってきたのでメモ。 # 1日目 2日目 1 エンペラー 銀行強盗 カゲヤマ カジノ 2 マヂカルラブリー ラッパー や団 雨 3 ジェラードン 深夜のオフィス ロングコートダディ バッテリー 4 ファイヤーサンダー 野球部 THE GREATEST HITS 映画館 5 コウテ…

夏、東京

海も花火大会も行かなかったけど、今年の夏はめちゃくちゃ夏って感じだった。 フジロックに行って修行かと思うぐらい豪雨に打たれ、サマソニに行って真夜中に酔っぱらって友だちと踊りまくった。翌日、高校のときの友だちに会うために帰省してみると、酔っぱ…

ただの日記:教師の権威とその難しさ、みたいなところ

「将来は先生になりたい」と文集に書いたことがあった。母が言語教育に携わっていたこともあったし、当時担任をしてくれていた先生も優しかったから、なんとなく漠然とそう書いたんだと思う。夢はころころ変わった。ファッションデザイナーになったり、弁護…

190709 ライラックブルー@新宿Fu-

特にイベントがなくても、書くことがあんまりないように思えても、とりあえず毎日ブログを書いてみようと思ったばかりなのにすでに挫折してる。マセキ芸能社の定例ライブ、ライラックブルーに行ってきた。定例ライブそのものは「パンキッシュガーデン」で、…

190707 Queer Animation Screening! 201Q クィア・アニメーション上映会@東京藝術大学大学院(馬車道キャンパス)

東京芸術大学大学院映像研究科主催の企画。詳細は以下のリンク先で。 GEIDAI ANIMATION タイトルに「クィア」がついていて、しかもゲストはクィア理論を専門としてきた方だだったのでポスターを見てすぐ行くことを決めた。上映された作品のなかには分かりや…

要領良く仕事ができる先輩とあんまりうまくやれなかったわたし

ここ最近、業務中にどうしようもなくなってしまい、ふらりと近所の公園まで出向いて音楽聴いてしばらくリセットしないと何もできないみたいなことが数回あった。謎の動悸もあるし深呼吸しても胸がつかえてるしでこれはわりとヤバいんじゃないかと思いつつ、…

190427 瀬戸内海のカロカロ貝@北沢タウンホール

恒例のハッピーガールっぷりを発揮した。何度トライしても取れなかったチケットを直前に譲っていただいて、かが屋の第2回単独公演を見てきた。めちゃくちゃ良かった。あまりにも良すぎて、なのにどこか胸が苦しくて、笑いながら泣いてた。 北沢タウンホール…

190224 シアターコモンズ'19「可傷的な歴史(ロードムービー)」@ドイツ文化センター

1月に見たカタストロフと芸術のちから展で気になっていた田中功起の映像を見るために行ってきた上映会。青山一丁目ってはじめて行ったけど、思ってたよりいかつくない街だった。 theatercommons.tokyo 映像は透明感があってうつくしい。ウヒとクリスチャンに…

ハラスメントで笑いを取ろうとする「偉い人」っていつになったらいなくなるかな

会社の管理職と若手数人とで、話しながら互いの考えを知り、若手は自分の今後を考える機会とする、というような趣旨のもとに開かれた食事会に参加したときの話。会社のコンプライアンスの窓口に連絡したほうがいいのか今も迷っているけど、それほど「重大な…

190201 日韓女性とフェミニズムの現在地@本屋Title

なかば無理やり仕事を放り投げて、『82年生まれ、キム・ジヨン』の訳者である斎藤真理子さんと、『私たちにはことばが必要だ』の訳者であるすんみさん、小山内園子さんのトークイベントに行ってきた。 www.title-books.com 『82年生まれ、キム・ジヨン』を読…

雪の夜に書くようなことでもない

毎日、わたしの人生にとってほとんど意味をなさない労働をしている。これでお金がもらえるなんて、世の中奇妙なもんだなと思いながら、意味のない数字をつくりだしている。誰かを分かったようにさせるかもしれないけど、ほんとうは全く意味などない羅列をつ…

190119 カタストロフと芸術のちから展

京都におけるドラァグクイーンやエイズに関する活動について、「クロニクル京都1990s」という小さな展示をやっている、と小耳に挟んで慌てて訪れた森美術館。クロニクル京都1990sだけのための入場チケットはなかったので、カタストロフと芸術のちから展もい…

1月9日 クィア理論講座のメモと考えたこと

第6回 国境を越えるトランスの冒険 日本におけるGID医療・法とその陰画 1. 日本における性同一性障害医療・法制度の成立 日本では、1950年代~1960年代にも性転換手術(性別適合手術)が行われていたが、「ブルーボーイ事件」が性転換手術を非合法と考える根…

関ジャニ∞クロニクルで新年早々めちゃくちゃ不愉快になった話

めちゃくちゃわかりやすいタイトルをつけた。お正月、なんとなくザッピングしていたら偶然関ジャニ∞クロニクルのスペシャルが放送されていたのを見てしまい、その内容があまりにも不愉快で不適切だったので、こうやって三が日からブログを書いている。西武・…