みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

2020年好きだったもの

今年は初めてのぼっち年越しなのでこんな記事を書いてみる。今年好きだった本と音楽と映像作品。 チョン・セラン 『アンダー、サンダー、テンダー』 平凡な毎日の中に溶け込んだ絶望や狂気が淡々と描かれていて、読んでいるうちにゆっくりと具合が悪くなって…

夏の終わりにSUMMERENDを聴きたい

高校のときに生まれて初めて行った夏フェスで、最初で最後のBEAT CRUSADERSを見た。ちょうど夕焼けがいちばんきれいな時間で、オレンジとむらさきが混じりそうな空の下でSUMMERENDを聴いた。そのときの記憶が強いのか、いまだに夏の終わりにはSUMMERENDが聴…

覚え書き:アルベール・カミュ 『ペスト』

4月の半ばに『ペスト』を読んだときに書き留めたメモと、最近考えていることを付け加えたやつ。 抽象概念としての「ペスト」、理不尽な、あるいは「不条理」な出来事が起きるとき。それは遍在しているものであるにもかかわらず、わたしたちはたいてい無防備…