みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

映画

バービーの「身体」

『バービー』を観てきた。人間の「生」をその不完全さも含めてまるっと礼賛する映画だと思った。 公開前から各所でフェミニズム映画的な紹介のされ方をしていて、公開直後には『GANTZ』の作者が「こんなの大ヒットするアメリカ大丈夫なの?*1」とツイートし…

2020年好きだったもの

今年は初めてのぼっち年越しなのでこんな記事を書いてみる。今年好きだった本と音楽と映像作品。 チョン・セラン 『アンダー、サンダー、テンダー』 平凡な毎日の中に溶け込んだ絶望や狂気が淡々と描かれていて、読んでいるうちにゆっくりと具合が悪くなって…

淡々とした夏

月曜日。仕事を午前で切り上げて、夏にふさわしい軽装で外出した。友だちとピザを食べながらたわいもないおしゃべりをするだけのことなのに、どこか懐かしいような気持ちになって、仕事のこと、これからやりたいと思っていること、結婚すること、子どもを持…

海のそば、2本立て

バレンタインデーがレディースデーだったこともあって、映画を2本観てきた。 『ダンケルク』 PARAMUSHIRでもやもやして戦争の表象について検索をかけまくっていたときにヒットした映画。偶然にも期間限定で再上映していることを友人が教えてくれたので観に行…

石川文洋を旅する

「石川文洋を旅する」大宮浩一監督 誘われて観に行ってきた。友だちに教えてもらうまでは石川文洋のことも全く知らなかったけど、アメリカに永住するべく米軍に従軍しながら(当時、米軍で3年従軍するとはやくアメリカ市民権申請ができたらしい)、ベトナム…