みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

久しぶりの夏、久しぶりの夏フェス

2022年、ほとんど虚無だった2020年と2021年を取り戻すかのようにたくさんライブやコンサートや舞台に足を運んでいる。ロッキーホラーショー、こどもの一生、不思議の国のアリスかが屋空気階段。レキシ、どんぐりず、坂本慎太郎。この夏に観たセクシーゾーンの「ザ・アリーナ」が、これまでに行ったアイドルのコンサートの中でもいちばんくらいによくてびっくり。曲・映像・衣装・演出(コンセプト)の全部が完璧で大好きになった。

そして、2019年ぶりのサマソニ。しかも初めての両日参加。在宅勤務ですっかりなまってしまった体が持つか正直だいぶ心配だったけど意外となんとかなかった。前の方でちゃんと見たい!と思ったのは2016年ぶりのTAHITI80と、はじめてのSTUTSぐらいだったので、全体的にわりとまったりしながら過ごしたサマソニ

1日目は夜に雨が降ってきちゃったけど2日目はずっとちょうど良いお天気で、夜は夏の終わりみたいな涼しさ。そんなばっちりな状態のビーチステージで見たSTUTSくんがベストアクトだった。ゲストもたくさん来ていて、音楽は当たり前に最高で、ときおり吹き抜けていく風は心地よくて、おまけにSTUTSくんは可愛いしで楽しいを通り越して幸せだとすら思った。ライブを見てて幸せだー!生きててよかったー!ってなるくらい感情が高ぶってしまうことはそこまでたくさんないけど、このときばかりはそうなってしまった。うまく言葉にできないくらいきらきらしていて素敵な時間だった。

STUTSが終わって次の秦基博が始まるまでの間、海辺に近い砂浜に座ってちびちびラムトニック飲んでたらちょっとだけ酔った。サウンドチェックの音と波の音がまじりあって、そこにひんやりした海風が吹いてきて、なんだこの幸せな瞬間はとひとりで泣きそうになったりしていた。そうしてると秦基博がはじまって、と思ったら花火がひゅーと上がって、夏の終わりにふさわしい美しい光景でまたじんとしてしまった酔っ払い。

久しぶりの夏フェスでいつもに増して感情を揺さぶられていたのかも。ふつうのワンマンライブやイベントも行くけれど、夏フェスはそのへんとはまたちょっと違った好きなところがある。友だちとお祭り騒ぎできる、というのももちろんあるけど(今回はサマソ二丁目がそれだった)、なによりも音楽が好きなひとたちがあちこちで多少酔っ払いながら好き勝手にふらふら踊ってるところと、そんな人たちがたくさんいる環境で自分も気ままに踊れるところがすごく好き。みんなでクラップしたりリズムを取ったり、という決まったノリ的なものも一体感があって好きだけど、おのおのが好きなところで好きなようにブチ上がってたり、あちこちで謎の踊りが発生してたり、でもみんな楽しそうなその雰囲気自体がほんとに好き。

最後の最後にPost Maloneを見に行ってた友だちと合流して、ピザを半分こして食べた。

良い夏だったな!

おわり