みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

師走

2020年もあと20日くらいになった。新型コロナがあってもなくても変化が大きな1年だったなと思う。人とあんまり会えない分、去年や一昨年なんかよりずっとたくさんの本を読んだし映画を観た。自分の今の生活や将来のことをちらほらと考えたりもした。

今年のあたまにそれなりに大変な仕事を完結させて、新しい分野に飛び込んでめちゃくちゃ勉強して、全然合わない人と出くわして人と一緒に仕事をすることの難しさを考えて、自分にとって新しくもありなじみ深くもあることに運良く仕事として取り組むことができるようになって、そこで必要になった新しいあれこれをめちゃくちゃ勉強した。楽しい、もっと知りたい、って思いながら仕事に関わる本を読んだのは初めてかもしれない。参考文献から気になるもの関係あるものを見つけ出して片っ端からむさぼるように読むあの感じ。

久しぶりに母に電話して仕事の話をしたら、わたしの仕事内容を聞いて「行きたいわけでもない会社に行ったくせにやりたいことできてるじゃん!?」と母が吹き出した。なんだかこっちまで笑いが止まらなくなっていっしょにけらけら笑った。思えば大学もそうだった。別に行きたいわけでもない、というか当時は行くつもりがこれっぽっちもなかった大学に行ったのに、びっくりするぐらい夢中になって情熱を注げる対象に出会って、人生ですごくすごく大切な存在になった人たちにも出会った。不平不満を持ちつつも置かれた場所に適応して真面目に頑張っちゃうという奇妙な特性もあるのかもしれないけど、どうやらわたしには、自分に合いそうなことを扱う場所や自分を受け入れてくれそうな人たちがいる場所を探そうとするスタンスが備わっていて、そして、それをただ考えているだけじゃなくて行動に移すことができるすこしの勇気がある、ということが分かってきた。でもたぶん、うまくいったことの大部分はただただ運が良かったからなんだろうなとも思う。

やったことのないことや分からないことも山のようにあるし、そもそもやりたいこととうまく出来ることは違うこともある。この先どうなっていくのかはまだ分からないけど、今はただただひたすらに楽しい。わたしに期待してくれる人のもとで、わたしの能力を信頼してくれる人たちといっしょに、わたしにとってこれは意味があると思える仕事をできることってこんなにも幸せなんだなって思う。

今年読んでおもしろかった本とか映画とか、あとドラマもけっこう見たから、そういうの、またまとめてみよう。

おわり