みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

150815 悪童@新潟テルサ(夜)

これまで、コンサートやライブで東京から福岡、台湾やら韓国やらいろんなとこに遠征してきたけど、まさかこんなオッサンたちのために東京より北に行くことになるとは思わなかった。

悪童の新潟公演。観てきてしまった!

ただでさえチケットとりづらいだろうし、何回も行くのはなんとなく申し訳ないような気持ちにもなったけど、チケット余らせてるの見つけてしまったし、時間もあったし、行きたい気持ちもあったし、ということで初めての新潟。行ってみたはいいけど、事前に映像とか写真とかで情報を得ていないときに、初めてその場所を訪れても、実際にいま自分がそこにいるって実感がなかなかわかないもんなんだなーと思ったり。本来、何回もその場所を訪れるうちに、少しずつその場所に対するイメージがついていくもんなんだろうと考えてみたりした。

ちなみに行きは夜行バスで帰りは青春18切符でJR乗り継いで帰ってきた。万代シティバスセンターの名物のカレーも食べて、帰りは長野で野沢菜とあんこのおやきも食べてきた。(どうでしょうは対決列島がいちばん好き)野沢菜とあんこ、個人的には野沢菜のほうが好き。

新潟―長岡―十日町―戸狩野沢温泉―長野―松本―塩尻―名古屋―米原―大阪(634.8キロ)というルート。前半はひたすら終点まで乗って乗り換えて寝てまた終点まで乗って乗り換えて寝て、の繰り返し。塩尻から名古屋まで乗り換えなしの快速が出てたから、少しだけ時間をずらして快速に乗ったけど、まあ名古屋までの3時間ずっと寝てたね。家に着いたころにはくたくただったけど、案外こういうの嫌いじゃないなーって思ったり。これで2000円ちょいだもん。

さて、新潟公演は15日の夜公演。

大阪と名古屋、それぞれ1回ずつ行ってきたけど、どっちも役者の輪郭と衣装はわかるぞ、ってぐらいの距離で、表情とかいろいろ細かいところまでは見えなかった。が、新潟はだいぶ前のほうで、細かいところまで見れた。それがあったから新潟まで行こうって思ったってのもあるけど。

まず席に座ってびっくり。

「舞台を見上げてる……!?」

舞台に近いから舞台を見上げるかたちになるのは当然なんだけど、久しぶりだったのもあってしばらくは戸惑ってた。あまりにもセットが近い。真正面は横に倒されたボーリングの機械のようなもの。落書きをしてからこすって消したような痕があって、美術さん細かいなーって思ってみたり。壁に書かれたいろんな落書きを見ながら、自分が演劇の裏方やってた頃のことを思い出してた。

開演するまでは同行されていただいた方としばし談笑。

ざわざわする会場がにわかに暗くなり、チャカチャカという音楽が流れる。そこからの記憶はもう途切れ途切れ。オープニング、あの音楽をバックにして、虹色の光にふちどられるセットのなかですっくと立つ5人。その構図が本当に格好良くて、お芝居っていいなあって、そのシーンを見るたび、へたしたら思い出すたびに心臓の奥あたりがギュ~ってなる。新潟で悪童を観るのも3回目なのに性懲りもなくドキドキしてた。

ちゃんとは覚えてないから、思い出せる限りの時系列で箇条書き

・巻くんと西くんと紺ちゃんが革靴(巻くんだけブラウン)で、エロッチはベージュのリネンか麻のスリッポン、チャックは黒のオールスターみたいなのを履いてた。

・巻くん登場シーン(オープニングの前)、階段の手すりをなぞって、ほこりを確認してからポケット?からハンカチ出してきて手を拭いてた。

・巻くんは神経質な人である、ということを強調する演技がたくさんあったような気がする。

・巻くんがずっと基本的にゴルゴ顔してた(眉間にすごいしわよせてた)。

・でも2回ぐらいだけ、ふっと表情がやわらかくなったシーンがあった。

・中学まで竜宮に行っちゃいけませんってお母さんに言われてたんだよ、ってチャックが卓球部のみんなを集めた理由を話すときの西くんの表情。結末を知ってから見ると、これまでとは違う意味を持っているかのように見えた。脚本が良いのか、それとも役者が良いのか……。

・ボーリングする巻くん、1回目まさかの転倒。

・ボーリングしてるときの大泉さん(というかエロッチ?)の目の輝きったらすばらしい。

・エロッチのボーリングほぼ真正面だったからすごい見てしまった。

・安田さんの細かい手の演技がすごく印象に残ってる。

・とん平が天国に行くって言ったときのことを今でも夢に見る、と巻くんが言うシーンでの安田さん、手ぶるぶる震わせてて、そんなことあるわけないのに(人間そんなに手なんか震えないと思ってる)、それがすごくリアルでなんかすごい感動した。

・エア殺人のときに、エロッチが投げた鴨田人形(ビニールにガムテープをぐるぐるに巻いたもの)が跳ねすぎて、あやうく舞台から落っこちそうになってたけど、安田さんがなんとか棒で叩き戻してた。

・そんでもって鴨田人形って叩くと中から羽毛みたいなの出てきてた。めっちゃ舞ってた。

・エロッチがとん平いじめ疑惑で追い詰められて「グー? パー?」って聞いて、紺ちゃんが「グーだ!」って答えたところで巻くんがギュウッ…て音がしそうなぐらい拳握りしめてた。

・西くんが「くそのあつまり」って言ったあとの、エロッチの無表情な目がなんとも言えないくらい最高だった。

・最後のほうで、泣きながらべたっと座って足の間に両手をつくチャックがかわいかった。

・というか前編通してチャックがめっちゃ小学生みたいで良かった。

・40歳過ぎてるのに小学生に見えちゃうシゲすげーよ。

・とん平からの手紙を読んでるふうのシゲの演技に違和感がまったくない。

・おまけに、いちばん最初に読み終わってしまうのも、そのあとの展開を考えると納得だった。

・手紙を読み終えて、西くんがゴーストバスターズを見つけにいくところで、すっと内ポケットにとん平からの手紙をしまう巻くん。

・一番最後、みんなで真ん中に集まってスマホ見てるときの巻くんがなんだかものすごく目を細めてた。老眼の演技?

・「おれ」って言うと一気に少年っぽくなる巻くんの謎。

脚本の内容でひっかかるという方もいるみたいだけど、それに関しての考察まがいのものはまた今度にするとして。

 

第二部カーテンコール

※覚えてる内容をそれっぽく喋り口調にしたので実際とはだいぶ違うかも……

音尾くん

「音尾です。お盆なのにこんなところまでお集まりいただいてありがとうございます。ところで、今日来るとき乗ったタクシー、新潟の初日に乗ったタクシーの運転手さんで、ぼくらのことを応援してくださってる方で、上富良野にも住んでたことがあるらしくて、それで気さくな感じでお話をしていたらこうおっしゃったんですよね。

『ぼくがお近づきになる有名人の方みんな亡くなってるんだよね』(客席爆笑)

もしかしたら、みなさんに会うのは来年の盆かもしれません。みなさんそのときには花でも添えてくれたら(笑)。もしくはゴーストバスターズを見てお化けの退治の仕方でも勉強してもらえればいいかなと思います。本日はありがとうございました。」

大泉さん

「次に新潟に来るときには絶対に音尾くんが乗ったタクシーは手配させないように!さて、昼公演と夜公演の間にへきそばを食べようということで、食いしん坊の私と戸次くんとリーダーと3人で行こうということになりまして。照れますけど、休み時間は悪童のシャツを着て、のんべんだらりとしていたわけです。だけどへきそば食べに行こうってなったときに、これじゃだめだろうってことでぼくは着替えた。けれども戸次くんとリーダーは、そのまんま悪童Tシャツ着てきたわけですよ。リーダーはぼくが着替えてるのを見てたし、大泉が着替えたんだったら俺はいいかって気持ちになったのかもしれないけども、まさか戸次が悪童Tシャツそのまま着てくるとは。いい年したオッサンが自分の顔が印刷されたTシャツを着ている。これは非常に気持ち悪い。そして悪童Tシャツを着てるのになぜか変装のつもりかサングラスをしている。で、へきそばのお店に入りますとね、さっき芝居をみたというファンがごろごろいたわけですよ。うわー戸次さん悪童Tシャツ着てる、でもサングラスかけてる、みたいなことを思われたんではないかなと。ぼくは非常に恥ずかしい思いをしました。」

シゲ

「ぼくらはお客様は着て恥ずかしいTシャツを売ってるつもりはない!どうぞみなさん悪童Tシャツでどんどん外出なさってくださいね。しかしこうやって、会場が埋まるのはありがたいことですよ。まあちょっとわれわれきのうの公演で、新潟の人、新潟以外の人を挙手でやってもらったら半分近くが新潟以外から来た方だったんですね。きょうも、新潟以外から来た人をちょっと聞いてみようと思います。新潟以外から来たっていう人、挙手をお願いします。(結構な数の人が手を挙げてた)おおけっこういますね~。じゃあ新潟から来た人。(同じ位の人が手を挙げてた)3:2(さんに)って感じですね……。いやほんとにね、新潟以外からこられる方ね、お盆の交通事情のなか、余計な費用もかかったんではないかと思います。ほんとに感謝でいっぱいです。ただ、われわれ、人気が出ているようですけれどもそんなことは全くありません。よく間違われるナックスあるあるいきます。まずよくあるのが、NACSのCとSの間にKが入ってる。ナックルかっていう。これをまだ個人がツイッターとかで呟いてるならまだしも、取材をしたライターが堂々と書いてる。あともうひとつあるのが、NAC5(ナックファイブ)。5人だからファイブっていうね。以前新幹線に乗った際にたまたま佐藤浩二さんと役所浩司さんとお会いしまして、佐藤浩二さんとは知り合いだったもんですから役所浩司さんに紹介していただいて、チームナックの戸次って言われて、まあ否定はしませんけど!そんな感じでね、まだまだナックスっていうのは浸透してないんだなあって。本日はまことにありがとうございました。」

安田さん

安田顕です。(会場からくすくす笑いが起きて、安田さんが「?」って顔をしてさらにくすくす笑いが大きくなる)何がおかしいんですか。(安田さん半笑い)(会場さらに笑う)何がおかしいんだってことはないですね、おかしいからおかしいんですよね。(安田さん、ふふって笑う)戸次くんは新幹線に乗ってということですが私は劇団新感線の古田新太に『チームナックの安田くんだろ』って言われて否定できなかったことがございますが、Sは複数形のSと考えると、ひとりひとりはナックだともいえなくはない。連日の満席、本当にありがとうございます。(ちょうど管理人の数列前の席(※最前列)があいてたのでその席をちらっと見ると、安田さんもその席は気になっていたようで)何かのご事情で、いらっしゃらないんだと思いますが、あの、お盆ですから見えないかたが座ってらっしゃるのかもしれないですよね。(両手でパンパンと大きめに二拍手、拝礼)きょうの昼公演、のっぴきならない事情で、ちょっと急用がございまして公演すぐ後にタクシーに乗ってたわけですけど、そしたら昼公演を観たお客さんが歩いておおりまして、みなさんほんとにすごい笑顔で帰ってらしゃったのね。みなさんの、笑顔をね、拝見してると、あー、ほんとやってよかったって心から思いました。これからも精一杯つとめさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。」

リーダー

「カーテンコールはいつも何喋るのかなって笑いながら聞いてるんですが、今日はお前達にひとつだけ言いたいことがふたつある!!(客席爆笑)まず大泉!!お前そんなつもりだったのか!!俺は、なぜお前が悪童Tシャツを着てこなかったのかと!!俺はシゲとお揃いのTシャツを着れて猛烈に嬉しかったぞ!!そして音尾!!お前その話本当か。俺シゲと一緒にタクシー乗ったんだけどその運転手さん『この前音尾さん乗せました』って言ってたぞ。もしかしたらチームナックスはふたりになるかもしれませんね」

 

大泉さんが戸惑うようなあたりを伺うような苦笑してるような、なんとも微妙な表情を浮かべてシゲ越しに安田さんを見て

大泉「チームナックス、コンビになるの? デュオ?」

安田「……俺はTシャツ着ないよ?」(大泉さんのほうを見て微妙に笑いながら)

(メンバー含め会場爆笑&拍手)

ここんとこめっちゃ爆笑したのでめっちゃ細かい感じまで覚えてるw

リーダー

「ふたりになっても、チームナックス、今後ともみなさん、よろしくお願いします。もし万が一何かの間違いで、5人そろってこれたらそのときは劇場でお会いしましょう。本日のご来場、ありがとうございました!!!!」

ダブルカーテンコールでもっかい出てきてくれて、終演。

約2時間15分。大阪のときは2時間ぴったしだったので、カーテンコールがのびたんだろうか? それにしても名古屋、新潟ときて、大阪の異常さを改めて実感。私が行ったのは2日目の夜で、とりたてて特別な日でもなかった(初日でもないし楽日でもない)のに、なぜかトリプルカテコまであったからね……。アナウンス流れても帰ろうとする人ほとんどいなかった。大阪ってなんだろうね~好きだな~~。(関西大好きバカ)青森の友だちが「大阪に行く時はパスポート用意しなきゃいけないと思ってるから。あそこ別の国だから」って言ってたけど、なんか実感した。関西にいるとあんまりわかんないけど。

次にNACSのお芝居を観れるのはいつになるんだろ~。

とりあえず大泉さんもっとお芝居やってほしい。あと音尾くんは本当にすごい役者だ。安田さんもすごい役者だなって思うけど今回は圧倒的に音尾くんだった。メインの役だったからってのもあるかもしれないけど。

ただそうは言いながらもずーっと目で追っかけてたのは大泉さん。なんか悔しいけどあの天然パーマに釘付けだった。1回めの大阪でもう夢中になってしまって恥ずかしいことにファンレターなるものまで書いた。(生まれて初めて書くもんだから「ファンレター 書き方」で検索したよね)

エロッチと巻くんのエア殺人のシーン。あのシーンの大泉洋を観るためだけに新潟まで行ったと言っても過言ではない。大泉洋は本人の持つキャラクター性が強すぎてか、それともマネージャーの意向なのかはわかんないけど、「悪役」っていうのをほとんどやってないような気がする。私が見てないだけなのかもしれないけど。でも、いつもどこかこうおちゃらけた、ちょっとおもしろい役をやっているようなイメージ。(ぶどうのなみだは「かっこいい大泉洋」だったけど個人的にあの映画は「リンネル the movie」としか思えないのであの役が大泉洋である必要はまったくなかったと思う)(過激派で申し訳ないけどもあの映画だけはいろんな意味で許せない)

今回の悪童での大泉洋、というか江口くんは、たしかに絶妙なところで絶妙なセリフをはさんできてそれまでのシリアスな雰囲気に一石を投じるような存在ではあったけど、単なる能天気なお気楽キャラでもなくて、彼は彼なりの「絶望」を抱えていて、そこからの「狂気」も内側に持っているのが、あのシーンをはじめとしたいくつかの場面から伝わってきた。大泉洋といえば饒舌でおもしろくてちょっとビビりでうざったくていじられキャラで、だけど憎めない人なつっこさがある、みたいなイメージがあるけど、だからこそ、その真反対にあるような側面も内包するようなキャラクターを演じられると思うわけで。すんごい優しそうな人が人の良い微笑みを浮かべながら目だけは笑ってないみたいな。そういうのが大泉洋ってめちゃくちゃ似合うんじゃないかって、悪童を見て思った。もしくはにこにこしながら次々人殺しちゃうみたいなのとか、たぶん前の悪童記事でも書いたけど大泉洋はそういう頭のおかしい役もきっと似合うと思うんだよなー。それを大泉さんが意識的に演じられるかどうかはおいといて。悪童のなかで、大泉さんそこまで表情つくらなくていいんじゃないかなみたいなところがあって、それはもしかしたら舞台という装置のためにそうしてるのかもしれないけど、うつろな目でどこ見てんだかわかんないぐらいのほうがよっぽど今の江口くんの心情は伝わってくるんじゃないかみたいな、お前何様やねんみたいなことも考えたりしちゃって、もう!とにかく大泉洋はもっとダークな役もやってください!!

 長くなったけど、まあ、これからの5人の活躍を願って!

その前に悪童公演、怪我病気なく完走できることを願って。