みつめる

観たもの、考えたこと、あれこれ

191004 コント村@ロフトワンプラス

発売と同時に売り切れたコント村に運よく参加。真夜中の歌舞伎町には混沌ということばがぴったりでまあ迫力がすごかった。

ザ・マミィ林田さん、ハナコ秋山さん、ゾフィー上田さん、かが屋加賀さん、に加えて、やさしいズのタイさん(第三部のみ)も登場。AM0:30に開演して、AM4:40頃に終演。

時間は目安。そしてこれは個人的な覚書。

 

第一部 0:30-1:40

キングオブコントファイナリストの赤いTシャツを着た加賀さん、上田さん&ふくちゃん、そして異なる彩度のえんじ色のシャツを着た秋山さんと林田さんが登場。ふくちゃんがスターすぎてそれ以外全員かすんでた(ふくちゃんは上田さんがとあるネタで用いた腹話術の人形)。女の子だと思ってたけどもしかして男の子なのかな。

開始早々キングオブコントのシークレット方式について「あれ誰がうれしいんですか?」という発言が(だれが言ったのかはとりあえず伏せてみる)。準決勝の2日目、準決勝が終わっていったん解散したあとに、決勝進出が決まった芸人はTBSに戻ることになっていて、TBSに戻るときにたまたまファンに出くわしてしまい嬉しさを隠すに隠せず神妙な表情で頷いてしまったという加賀さん。決勝に行くことができないと分かって、誰にも会わずに終わるやいなやすぐにTBSを飛び出し、気が付いたら新宿の喫茶店にいた、という林田さんの話もざくっと来た。それをすらすらと語る林田さんの姿が飄々としていて、なんだかちょっとさみしかった。

あとは、本番でかが屋のネタが視聴者に伝わらなかった話だったり、コントをやるのに最高の環境を整えてくれるキングオブコントのスタッフさんが最高すぎるという話だったりもしていた。2本目に用意していたネタのために「デカい暖炉を!」という注文をしてみたら、舞台の奥行の3分の2を占めるぐらいバカデカい暖炉がセットされていてびっくりしちゃったという上田さんの話も笑った。もっといろいろ話してたはずなのに全然覚えてないや。秋山さんと加賀さんがアイスカフェラテ飲んでたのは覚えてる(のはわたしが同じのを飲んでたから……)。

第二部 1:55-3:00

上田さんによるコント村の今後についてのプレゼン。めちゃくちゃ盛り上がってた。

①コント村についていた「(仮)」を外し、コントへの愛を語るシーズン1「発散」から実際にコントをやるシーズン2「始動」へ。

②コント村ライブツアーを通して、全国でコントの布教活動を行うとともに、コント村ライブへの出演者の単独に行くきっかけづくりとして機能する。

③コント村の村民(芸人)を増やす。

クラウドファンディングで資金調達を行い、オークラさんを呼んでコント番組をつくる。

⑤ジャンル別に分かれていたり、見る人の試聴履歴にあわせておすすめしてくれたりするコントのサブスクをつくる。

⑥コントだけで飯が食える世界にする。

ほんとは⑩まであったけど⑦以降は大喜利だったのでここまで。コント師がコントだけで食っていけるようになるためにはそもそもコントにお金を出す人の絶対数を増やす必要がある、したがって一般の人たちがコントにアクセスできるチャネルを増やす必要がある(と同時にそれは自分たちの表現の場を増やすことと同義でもある)というようなロジックでコント番組とかサブスク配信みたいな発想に至ったのかなとか思いながら聞いてた。サブスクのサジェスト機能の実装は難しそうというかコントのジャンル分けしようとしたら大変な戦争になりそう。

お笑いのライブに足を運ぶようになったのは本当にここ数か月のことだけど、全体的にチケットがびっくりするぐらい安いから、儲けがどうなってるのか個人的にけっこう気になっている。単独はまた別だろうけど高くても3000円程度だからほんとに衝撃的。お笑い界隈と言っても漫才、落語、コントとかで住みわけやそれぞれの縄張りみたいなものもあるだろうからひとくくりにはできないんだろうけど。平田オリザが、自身の劇団の本拠地として兵庫県豊岡市を選び、劇団を移したという話がちょっと前にあったけれど*1、その背景には、大学をつくることで演劇やアートマネジメントを行う人材育成を行うことだったり、劇場で定期公演することによって演劇を観に行く(習慣を持つ)観客を増やすことが目的として存在していて、コント村で上田さん熱く語っていたことも、それと似ている気がした。自分たちが芸能界で生き残るにはどうすればいいか、というミクロな視点ではなくて、自分たちが生活するコントあるいはお笑いという業界全体を盛り上げる必要がある、そうすれば自分たちや後輩たちが進む道もおのずと安定したものになってくる、というようなマクロの視点を持ってみんなで話しているのがすごく印象的だった。

第三部 3:10-4:40

ここでやさしいズのタイさんが参戦。もうタイさんがずっとハイボール飲んでたのしか覚えてない。質問コーナーもあったけど、とくに覚えているのは「他人のネタをずっとやるか、ずっとネタを書くか、どっちか選べと言われたらどっち?」という質問。全員が後者を選んでいたけどまあそうだろうなという感じ。ネタ書いてる人なんかみんなこだわり激つよ頑固野郎でしょ(偏見)。

キングオブコントの準決勝でジャルジャルが新ネタ2本下ろした話もしていた。ジャルジャルは本人たちもワケわかんなくなってて、ふたりで遊んでるうちにできたネタをそのままやっているらしい、と秋山さん。その話を聞いてすかさず加賀さんが「これから新幹線乗るときはずっとふたりで遊びます」と言っていて笑った。そのシチュエーション、かわいいけどちょっとこわいな。あと加賀さんがバキバキの目で準決勝新ネタ2本下ろしたらかっこいいですよねって上田さんに相談かなんかしに来たみたいな話もしてたような気がする。

最後の告知で秋山さんが今年のクリスマスにDVDが出ます!って話をしたら、唐突に加賀さんが女子高生みたいな感じで「え、ほんと!?イェーイ☆彡」ってハイタッチ求めてたのも最高だった。コント師みんな仲良しで見ててほのぼのする。

そんな感じのコント村。全国コント村ツアーもK-PRO児島さんからOKもらえてたので近々開催されちゃうかも? お笑いのライブほんと東京に集中しすぎだからぜひ地方をめぐってほしい。それか地方でも簡単に見れるように配信とかで対応してほしい。と、東京に住む地方出身者は思うのであった。

おわり