あったかくなったり寒くなったり、おかげで体調も乱高下する日々。気づいたらまたひとつ年を取っていた。半年ちょっとにわたって労働が割と大変な状況にあり、たぶんそのせいで精神的にちょっと削られている。だからといって心療内科にかかるほどではないん…
坂本慎太郎の「君はそう決めた」はずっと自死するひとの曲だと思ってた。なぜそう思ってたんだろう。飄々として軽やかなリズムと音のうえで転がる「君はそう決めた 突然に」にその決断の深刻さと軽薄さの両方を感じる。世界を捨て去ることなんて全く大したこ…
11月末に観に行った「ねじまき鳥クロニクル」の感想を書かないまま2024年に突入しそう。仕事がめちゃくちゃすぎてもともと取っていたチケットを泣く泣く譲ったはいいものの、諦めきれずにチケットを探したらとんでもなく見やすい席を譲ってもらえた。物語の…
いろんなところで噂になって気にはなっていたが、なんだかんだで劇場で観たことがなかったダウ90000。キングオブコントの準決勝で初めて見て、これは単独会ったら行かなきゃなと2日目を見てきた。 もともと100分の予定が120分になり、実際初日やってみたら16…
まえだまえだの弟の方、前田旺志郎が出るてことでチケットを買って観に行ってきた。10月12日の夜公演。 激戦が続く第一次世界大戦。健康な体があるなら戦地に行くべしと声高に理想を語る父ラドヤードは、酷い近視ゆえに軍の規則で入隊出来ない息子を、人脈を…
久しぶりに2日とも見に行ったので記録。去年の会場が大きすぎたらしく今年はこぢんまりした区民ホール。最後列でも見やすい&聞きとりやすくてびっくりした。 一方で相変わらず審査員が全員中年男性で馬鹿馬鹿しい気持ちにもなった。各コント師のネタはおも…
だいたい月に1回くらいのペースで何かしらの舞台を観ている2023年。前半はパルコ通いをしていたけど今回はパルコプロデュースで久しぶりのプレイハウス。 弁護士アルフィエーリによって語られ、ニューヨーク・ブルックリンの労働者階級が住む波止場が舞台。…
『バービー』を観てきた。人間の「生」をその不完全さも含めてまるっと礼賛する映画だと思った。 公開前から各所でフェミニズム映画的な紹介のされ方をしていて、公開直後には『GANTZ』の作者が「こんなの大ヒットするアメリカ大丈夫なの?*1」とツイートし…
エルレとストロークスが出る、チャンギハもThe Black SkirtsもRAD MUSEUMも、おまけになんと250もいる、ということでフジロックもサマソニもやめて今年は仁川へ。3日間のうち金曜日と土曜日に参加。 インターネットを探してみても最近の情報があまりなく、サ…
気が付けば今年も半分が過ぎた。先月は久しぶりに海外に行った。以前からたびたび訪れている馴染み深い場所だったので新鮮味はなかったけれど、やはり日本の外に出ると私を規定するさまざまなしがらみのようなものから解放される気がして楽しかった。 今年は…
ビスブラの優勝に異を唱える系とかではない。ビスブラの話ではある。 お笑いとフェミニズムにぎゃーぎゃー言いながら苦しんでいた2019年からはや3年。引き続きフェミニズム周辺の本をつまみ食いしながら、遠くの方からお笑いを見る日々。今年劇場で見たのは…
2022年、ほとんど虚無だった2020年と2021年を取り戻すかのようにたくさんライブやコンサートや舞台に足を運んでいる。ロッキーホラーショー、こどもの一生、不思議の国のアリス。かが屋、空気階段。レキシ、どんぐりず、坂本慎太郎。この夏に観たセクシーゾ…
タイトルに「また」ってなんとなくつけちゃったの、間違いなく椎名林檎を思春期にたくさん聴いた影響だと思う。シドと白昼夢をノリノリで歌ってちょっと引かれた田舎の高校生、最近はカラオケに行く機会すらなくなった。 年が明けたなあと思っているうちに春…
三者三様以来、久しぶりのかが屋。単独っぽい公演は3年ぶりくらい。Youtubeチャンネルもあまり見れていないので新ネタだったのかは分からないけど、全部まるっと面白くてそれでいてほっこりするやつで、かが屋のコントだ!って感動しながら泣くほど笑った。…
よくよく考えると舞台を見に行くのは2020年2月の『泣くロミオと怒るジュリエット』以来だった。新型コロナの感染者がちらほらと出てきはじめた頃で、千秋楽を迎えることなく終わってしまった作品。2年ぶり、東京に来て2回目の東京芸術劇場。 www.geigeki.jp …
2年ぶりくらいのペトロールズ。2020年2月に同じく新木場コーストでヒョゴを見て以来、1年半ぶりくらいのライブ。最低でも月に1回は何かしらのライブを見るみたいな生活を長く続けてきたし、留学のときでさえ無理くり現地のライブハウス探して見に行ったり一…
2月が終わる。春がすぐそこまでやって来ている気配がする。 ひたすら英語の勉強してた1か月だったような気がする(そのわりには上達してないけれど)。週に2回おしゃべりする英語話者のひととのセッションがおもしろくて、ついつい時間を超過して話してしま…
3年とひと月足らず。私はもうすこしで彼を追い越してしまうのかと考えると妙な気分になってしまう。自身が死ぬことよりも老いや病に対してのほうが実感のある恐怖を感じていたけれど、同じように老いていけることは幸せなのかもしれない。同じ速さで年齢を重…
今年は初めてのぼっち年越しなのでこんな記事を書いてみる。今年好きだった本と音楽と映像作品。 チョン・セラン 『アンダー、サンダー、テンダー』 平凡な毎日の中に溶け込んだ絶望や狂気が淡々と描かれていて、読んでいるうちにゆっくりと具合が悪くなって…
2020年もあと20日くらいになった。新型コロナがあってもなくても変化が大きな1年だったなと思う。人とあんまり会えない分、去年や一昨年なんかよりずっとたくさんの本を読んだし映画を観た。自分の今の生活や将来のことをちらほらと考えたりもした。 今年の…
贔屓にしているひとたちの言動(や活動)に対して、ホモソノリやミソジニーやセクシズムがしんどい的な意味でウゲェとなってしまったとき、「ファン」としてそれとどう向き合うべきかについて、再びいろいろ考えてしまっている今日この頃。長くK-POP界隈うろ…
某グループの配信ドラマの予告編がゲロゲロすぎてびっくりしちゃった秋の終わり。これまでにすごく関心を持ったわけでもない人たちのことなので、正直なところダサいおじさん同士で好きにキャッキャやっててくださいという感じだけど、このご時世にこんなこ…
久住は「ダークナイト」のジョーカーのようないわゆる純粋悪の化身ではなかった。それ相応の過去を持ち、何かしらのきっかけで悪事にはたらいてしまったひとりの人間だった。そして、「JOKER」のジョーカーのように、誰にでも分かるお涙頂戴的な物語を来歴に…
高校のときに生まれて初めて行った夏フェスで、最初で最後のBEAT CRUSADERSを見た。ちょうど夕焼けがいちばんきれいな時間で、オレンジとむらさきが混じりそうな空の下でSUMMERENDを聴いた。そのときの記憶が強いのか、いまだに夏の終わりにはSUMMERENDが聴…
季節外れの連休をやっている。と書いてみて思ったけど、今は夏で、夏と言えば夏休みやお盆休みがあるからそれほど季節外れでもないかもしれない。アメリカにいる友人を訪れるために、今期に入ってから1日も使わずに有給休暇をためていたのだが、新型コロナの…
月曜日。仕事を午前で切り上げて、夏にふさわしい軽装で外出した。友だちとピザを食べながらたわいもないおしゃべりをするだけのことなのに、どこか懐かしいような気持ちになって、仕事のこと、これからやりたいと思っていること、結婚すること、子どもを持…
4月の半ばに『ペスト』を読んだときに書き留めたメモと、最近考えていることを付け加えたやつ。 抽象概念としての「ペスト」、理不尽な、あるいは「不条理」な出来事が起きるとき。それは遍在しているものであるにもかかわらず、わたしたちはたいてい無防備…
少し前に大学の友だちとオンライン飲み会をした。 在学中にすごく親しくしていたわけではないけれど、なんとなくずっと連絡を取っていて、つかず離れずみたいな距離感を保っている人たち。わたしが彼らのひとりひとりに対してずっと好感と関心を持っているこ…
今週はフルで在宅勤務だった。 東京に来てから東京の満員電車を嫌悪しているので、極端に早い時間に出勤したりして満員電車を避けてきた。去年、当時所属していたチームの上司が育児中ということもあって、はじめて在宅勤務を経験した。そして、家からでも出…
あまりにも世の中の空気が変化するスピードが速いので、いろんなことを忘れないように身の回りのことを書き留めておいたほうがいいのかなと思ったりしている。 4/15に予定されていたかが屋の単独ライブは5月末に延期になった。追加公演のために確保していた…